ウーパールーパーが変態する理由

ウーパールーパーは不思議な姿をした生き物です。しかし、このウーパールーパーは両生類であり、よく知られているカエルと同じような生き物なのです。

カエルはオタマジャクシとして生まれ、水中で生活をします。そして成長することでカエルとなり、陸地で生活を始めます。

しかし、ウーパールーパーは姿を変えません。実はここにウーパールーパーの特徴が隠れています。

ウーパールーパーは両生類でありながら、成体になることはなく、幼体の姿のまま産まれ一生を終える生き物です。これがウーパールーパーの大きな特徴とされてきました。

しかし、実はウーパールーパーも変態することが明らかになったのです。

ウーパールーパーは変態することで、顔の左右にあるエラがなくなり、背びれや手足の水かきなど泳ぐために必要なものもなくなります。

さらに体の色も変化して、姿を大きく変えるのです。

ウーパールーパーも変態することがあるといっても、必ずしも変態するとは限りません。

では、どのような理由からウーパールーパーは変態するのでしょうか。変態する理由は甲状腺の活発化にあります。

甲状腺ホルモンを分泌するにはヨウ素が必要となり、環境によってヨウ素が不足していれば変態せず、ヨウ素が充分であれば変態するのです。

そのため、家庭で飼育しているウーパールーパーはほとんど変態しないと考えられていましたが、飼育環境にヨウ素が多くなるようにすることで簡単に変態させることが可能なのです。

とはいえ、水槽内のヨウ素は敷石などによって左右されるため、変態するかしないかは飼い主には把握しにくいものです。