ウーパールーパーの幼形成熟(ネオテニー)

ウーパールーパーの幼形成熟(ネオテニー)

ウーパールーパーの幼形成熟(ネオテニー)

ネオテニーとは

ウーパールーパーに興味を持った方であれば、一度は聞いたことがある言葉「ネオテニー」について説明したいと思います。ネオテニーとは、生殖器官は大人として成熟しているものの、身体の構造に子供のままの機能を残している状態を指します。つまり、子供の身体のまま、大人になっているという状態をネオテニーと言います。

 

ウーパールーパーがネオテニーと呼ばれる理由

ウーパールーパーがネオテニーと呼ばれる理由はなんでしょうか?まず、同じ両生類のカエルを思い浮かべて下さい。カエルは卵から産まれてオタマジャクシになりカエルへと進化します。その過程でオタマジャクシの間は鰓で呼吸しますが、カエルになると肺呼吸へシフトするのは多くの方がご存じでしょう。

 

しかし、ウーパールーパーはというと、両生類ということはカエルと同じですが、成体になってもずっと鰓呼吸のままです。両生類なのに、肺は発達しないまま、つまり幼形のまま大人になるのです。これを幼形成熟(ネオテニー)と言うのです。

 

ネオテニーの機能

ネオテニーは幼形のままの機能を残していると前述しましたが、生殖機能はしっかりと発達しているので、生殖機能は発達しています。だから、子孫を残すことはきちんとできるのです。子供の身体のまま子孫を残すとういのも不思議な感覚かもしれませんが、ウーパールーパーだけではなく、人間もネオテニーという説もあります。

 

チンパンジーと人間は良く似た生き物であり、赤ちゃんの頃から人に依存しなければ生きてはいけない生き物であり、ネオテニーというように言われています。大人にならずに子供のままの身体というと不思議ですが、進化の過程でそのようになったということは、ネオテニーの方が生きていくのにどこか有利な点があったのかもしれません。

スポンサーリンク